忙しいとファーストフードやコンビニのお弁当などに偏るかもしれませんが、髪のことを考えるとよくありません。たまに食べるのは問題ありませんが、習慣化していて、週に2、3度食べるというのでは髪にはよくありません。
髪の健康は普段食べているものが大きく影響します。そのため美しい髪をつくるにはワカメや昆布など海藻類がいいといわれますが、髪はタンパク質でできていますのでタンパク質(アミノ酸)を摂取するのも重要です。
アミノ酸が不足すると抜け毛にもつながります。
<髪の健康に必要な栄養素一覧>
・タンパク質
植物性タンパク質の代表としては大豆がありますが、大豆イソフラボンという女性ホルモンをサポートする成分を含有しているので、髪のアンチエイジングにはぜひ摂取したいものです。動物性タンパク質は魚から摂取したほうが良質な脂質であるDHA・EPAを摂取できます。
・ビタミン類
髪に重要なのはビタミンB群。ビタミンB1やビタミンB6はタンパク質の代謝に影響し、ビタミンB2は髪の細胞の再生に影響します。ビオチンはエネルギー代謝にかかわり、白髪予防の効果があるということでも有名です。
・ミネラル類
海藻類を食べると髪にいいというのはミネラルを多く含んでいるからです。タンパク質や脂質、炭水化物の代謝に欠かせないので、ミネラルが不足すると問題が起きてきます。
なかでも髪にとっては亜鉛(毛母細胞の分裂をサポート)、鉄分(酸素や栄養素を頭皮へ運ぶ)の不足はかなり影響があります。
・抗酸化成分
薄毛や頭皮の老化を進める活性化酸素を除去するうえで不可欠な成分です。アンチエイジングの肝となる成分といってもいいと思います。ビタミンC、アスタキサンチン、アントシアニン、ビタミンE、リコピンなどが有名です。
こうした栄養素をバランスよくとる食事が髪にとっては大事です。また髪にいいことは肌にもいいですし、肌にいいことは体全体にいいことです。
どんな食事をとればいいの?ということですが、これはもう美容や健康と食事の関係について調べたことがあったり、本や雑誌でも有名な内容ですが、和食が一番だということです。
野菜や果物などにはビタミンやミネラル、抗酸化成分が豊富に含まれているので多めにとるといいですね。なおサプリで補給しても吸収力が悪く、大半が体外に排出されたり、成分が濃縮してある分、過剰摂取で逆に悪い影響がでてくることがあるので、食事からというのがいいでしょう。
また女性が気をつけないといけないのがダイエットです。
しっかり栄養あるものを食べながらカロリーをコントロールして、筋肉を増やし、運動するダイエットであれば問題ありませんが、極端な食事制限をするもの、ダイエット食品を使ったもの、断食など、あとでリバウンドしやすいものは体にとって大きな負担になります。
こうした食事制限するダイエットは、
・食べられないというストレス、自律神経の乱れ
・ビタミンやミネラルの不足など栄養の偏り
・冷えによる血行不良や女性ホルモンの乱れ
といった問題を引き起こしてしまうことにあります。
無茶なダイエットをすると、抜け毛が起こることがありますが、ストレス・栄養失調、血行不良、女性ホルモンの乱れと髪にとっては致命的なものばかりです。
また髪の毛は生命維持にあまり影響がないという事から、体のなかでは実質優先度が低いものですので、体が危機的な状況になると髪の毛への血行や栄養補給は真っ先にストップし、その影響で抜け毛が起こるということもあります。
普段の食事、摂取している栄養素は髪のため成長や美しさにとっては不可欠なものですので、何を食べてどんな栄養素を摂るかは髪や頭皮だけでなく、体全体のアンチエイジングを考えるなら意識すべきことですね。